史料 古い日立を語る会

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[史料について]

タイトルにある日立とは、地名ではなく日立製作所のことで、「まえがき」「むかしの日立」「友愛会事件」「日立労働組合発足当時」の4項目からなる。

日立製作所日立工場の労働組合が、1947年11月5日に催した座談会の記録で、「古い日立」を知っている3人—佐々木勝治、萬田五郎、関勝蔵を招いて、若い組合員があれこれ質問し、それらに老人?たちが答えるというものである。

なお、当時の萬田五郎は42歳、総務・労務畑を歩き、47年4月の総選挙で労組から乞われて出馬し、衆議院議員となっている。そのような経歴から座談会によばれたのであろう。

座談会が行われた1947年は、前年の46年1月に日立工場労働組合(工員)と日立工場社員組合が組織され、5月に社工員組合が統合され、翌47年1月、日立工場労組は「全日本機器労働組合茨城支部日立分会」と改称した。同組合は48年に鉄鋼、車輌と合同し、全日本金属労働組合となる。

なお、座談会が行われ、それが機関誌の記事になるのに1年余かかっている。その間の事情は不明。